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父親の入院から2週間が経った。少しずつ静岡東部からの往復も慣れてきたところだ。
ある日、オカンから「先生から娘さんを呼んでください。って言われてるんだけど、いつが空いてる?」と連絡があった。
”先生から直接呼出しがあった”ということが凄くひっかかり、妙な胸騒ぎがあった。
『26日が休みだからその日に』
と伝えて電話を切った。
前日、仕事が終わってから深夜実家へ向かった。
天気予報では晴れの日が少なかったので少し寄り道をし、菜の花と河津桜が咲いている渥美半島の免々田川に行ってきた。
真っ青の空の下で、こいのぼりが元気に泳ぐ姿はまさに春の訪れを告げているようであった。私は持ってきたカメラを取り出し、夢中になって撮った。
『春の訪れを父に見せよう』と。
約束の時間ギリギリに病院に到着し、先生と対面。小綺麗な倉庫のような場所に呼ばれ、2人の先生と父親の診断の結果と今後について話をした。
結果
肺腺がん ステージ4
大腸がん ステージ3
父親の病名を告げられた。
年齢も年齢だし、しょうがないって自分の中で割り切っているつもりなのに、涙が止まらなかった。
女の人が好きで
わがままで
がんこで
酒癖悪くて
どうしようもない人だけど、
どんな人だとしても私にとってはたったひとりのお父さん。
少しでも一緒の時間を共有できますように。
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